後編・・・人生でもつらいつらい時期だったころの体験をお伝えします。私みたいな人が減ってくれたらいと思います。ありのままに心地よく。生きましょう
摂食障害の発症~158㎝38㎏~
大学1年の夏休みが明けて新しい学期が始まったころ、体重が40㎏を切りました。大学の学友たちは私を見て驚いていて、ある友達とお話していた時、話が盛り上がって「ねー!」って言いながら私の肩をつかんだ瞬間、「うわ!」って声を上げてめちゃくちゃ引いてました。骨だけだったですからね。生理は止まり、体も元気がでず、すぐに疲れる。このころにすでに食べて吐く、ということに手をだしていました。吐いてたきっかけは些細なこと、昔、実家にいたころに妹がドーナツを食べすぎて苦しくて泣きわめいていて、父が妹ののどに手を突っ込んで吐かせていたのを思い出し試してみたった感じです。食べたい、食べられない、の綱引きで心が崩壊していたので、食べたいという衝動にかられたとき抑制が効きません。そもそも生命の維持には食べることが必要なわけで生物としては当たり前の衝動なのですが、生物の欲求と真逆の心理に陥っていたので、食べたら食べたで罪悪感にかられ、今度は出さなきゃ、という衝動にかられ手を突っ込んで嘔吐してました。また、吐いた後の疲労感と罪悪感も半端なくつらい。。。本当につらい時期でした。食べても吐けばいい、でも罪悪感、心はすでに崩壊です。
女性ホルモンが全然足りてないですよ
痩せていると服が似合うのが確かです。試着するとき、細いですね!とか痩せているからなんでも似合いますね!とかショップ店員さんに褒められます。褒めてもらえるのは嬉しい。でも内情は苦しいから大手を振って喜べない。痩せていても全然ハッピーではなかったです。体はずっと不調だし痩せてからめっきり男の子から声をかけてもらうことがなくなったし、自分が求めていたものからどんどん遠ざかっていました。生理がずっと来ない状態だったので、食べてないことが原因だということはわかっていたので見て見ぬふりしていましたが、さすがに心配になり婦人科の病院に行きました。婦人科の先生にはダイエットをしていることを伝えたら絶対怒られると思って内緒にして診察を受けました。血液検査をしましょうかと言われて受けたところ、「女性ホルモンが規定値より少ないです」と衝撃の言葉を言われました。女性ホルモンが足りてない、という言葉は女性ではない、という言われたようでその頃の私にはかなりインパクトで攻撃力ありました。医師からはホルモン剤を処方されて飲み始めたところ、ホルモンバランスを意図的にいじるわけなので体にはかなり負担でした。食欲のコントロールができない、食欲が止まらないということが以前よりも増えていき、毎日のように食べ吐きをしていましたが、食べて吐いても全部がリセットされるわけではないんです。吐ききれなかったり、また、吐くのもつらいので吐けない時もありましたので体重がどんどん増えていきました。太っていると認めてもらえない、笑われる、恥ずかしいという私の価値観は変わってないので、どんどん太っていく自分に対して嫌悪感、自分にどんどん自信がなくなっていきました。
恐怖のリバウンド~158㎝55kg~
今まで栄養を摂取していなかった体は食べたら食べた分だでスポンジのように吸い取って身についていく。しかも筋肉がない状態だし、なぜか甘いものばかり欲して食べていたので、太り方がなんというかぶよぶよむくんで締まりがない感じでまったくもって美しくない体になってしまいました。食べることに対しての罪悪感も抜けておらず、体も心も不健康。自分への自己嫌悪感だけが大きく残ってしまったのでした。
偏った価値観から抜けられない
メンタルは絶不調、勉強もついていけない。集中力がない。一番楽しい20歳前後を苦しく過ごしてしまいました。ここで専門家に助けを求めていたらよかったかもしれない。自分がこのような状態ということを友達にも親にも言えず、自分の中だけで押し殺し苦しかったです。痩せていない自分はダメだ。そんな思いに駆られていて、どうにか自分を変えたい、と高額なエステ契約をしてしまったり、素敵な服を着れば自信が持てるかも、と思って買いあさってみたり、自分が認められる自分になるためにいろいろなものに手を出しました。彼氏ができれば自分に自信が持てるかもしれないと合コンにいってみたり、男の子と遊んでみたり、自分が変わるために完全に間違った方向性で頑張ってしまっていたので解決せず、そこから長い長い自分にとっての幸せとは何か、という迷走の人生が始まります。(今、振り返ると恥ずかしい。。まじでそこじゃねえよ!って突っ込みたくなります。。。)
怖い!摂食障害
摂食障害の罹患歴は20年になります。摂食障害と診断されたのは初めて食べ吐きをしてから5年以上たっていました。知られたら嫌われる!怒られる!恥ずかしい!という気持ちが先行して誰にも言えずにいました。もっと早くに誰かを頼っていたらこんなに時間がかからなかったかも、、と思います。摂食障害は完治に時間がかかる病気です。今振り返ると、摂食障害になった理由はダイエットではなく自分自身の心や認知の問題であったなと感じています。ダイエットはきっかけで、もともとの根本原因は別にあったと思いますので、その原因となること、自分の経験を話すことで少しでも苦しむ人の助けになれればいいな思っています。ちなみに私は医師ではないので、摂食障害の治療はできません。ますは専門家にかかってくださいね。
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